いかように脳みその音を
より感覚的なコントローラたち
マウスカーソルでくりくりチマチマ伝統工芸のように編み上げていく少々めんどくさい作曲方法は精神的にも体力的にも肌年齢的にも骨折りだなと思っていたら、Lemurが 発売された。 Lemurは、タッチディスプレイのコントローラで、同時に数本の指でコントロールできる。これはMIDIでなくLANケーブルでpcと繋ぐようだ。表示できるオブジェクトの種類は、11種類。画面上に何を表示させるかはJazzEditorというソフトで自由に変更できる。さらにハードウェアにはFLIPボタンが4つあり、あらかじめ用意していたセットを瞬時に変更できる。
Lemurを使えばさぞかし楽しいだろうな~、ぐりぐりずきゅんぶっきゅん、と次から次に面白い音をだせるんだろうな~、と期待しながら貯金しようか どうか検討中。
でもちょっと待てよ、指10本使って手元で音出すより、踊るだけでセンサーが反応し、FM音源を自在にギュンギュン操れるのが一番いいやんか!っつうことで不思議なMIDIコントローラたちを探してみた。
てっとりばやく始めたい人用
gypsy midiは、 まさに踊れば鳴る。 片手で27個、 両手で54個までのパラメータを同時に操作できるらしい。 難しい事は何も考えなくていい。 装着して、 踊ればいいだけ。 技術も絶対音感も何もいらない。 バカになればいい。 舞踏の人に是非つけたい一品。 両手セットが21万円、 ワイヤレスセットが27万円ぐらい。
Lady's Glove
アーティストSonamiが使うLady's Glove。 どんなものか知るには、 この映像とかAudio and Video clipsのこの映像を見るとよくわかる。 グローブには5つのマイクロスイッチ、 4つのホール効果変換器、 圧力パッド、 抵抗センサ、 2つの超音波受信機、 手の動きを感知する加速度計などが配置されていて、 それらがSTEIMのSensorlabという技術によりMIDI信号に変換されている。
YAMAHAが作ったMIBURI
体を使ったMIDIコントローラの多くは80〜90年代に出来上がっています。 その中でもこのMIBURIは写真でもわかるように、 未来ビジュアル系バンド層をターゲットにしています。 ステージでかっこつけるだけでギター鳴らせる超かっこいいバンドを結成せずにはいられないでしょう。 これで作曲したいこと山のごとし。 38万円。
現実的な汎用MIDIセンサー I-CUBE
miburi など、 体全体の動きをMIDIに変換する機材は幾つかあるものの、 どれも過去のものになってしまっていて販売しているところがみつからない。 このI- CUBEは約35種類あるセンサーを好きなように組み合わせて使える。 ドラムマシン用グローブセンサー、 3次元の角度を変換できるものなど多種。 インスタレーションの分野ではとても重宝されているみたい。 一個一個はやはり高いが。
最終手段、 イーバ
いろいろ調べているとだんだんヤバい方向ぇ。 やっぱり最終的には、 考えただけで思いどおりの音を出せるようになりたいのか、 人間は。 先日のNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」では、 既に実現してきているサイボーグ技術の特集でした。 映画MATRIXのように、 脳に直接電極を通して視力を回復したり、 神経を読み取る装置で義手を自由に動かしたりと、 サイボーグは未来の技術ではないことを実感。 ならばやはり脳波でMIDIコントロールも悪くないと思う。
イーバという、 いかにもな名前の装置があることはあるが、 まだ脳波を使ってという発想に時代が追いついていないから手を出しにくい。 でも、 こういう音が出て欲しい!と思うだけでそういう音になるなら、 脳内作曲とアウトプットだけでギュンギュンいけるので脳波系音楽の第一人者になれます。 坂本龍一や細野晴臣も使ったことがあるとかないとか。 冗談でもいいから一度使ってみたい。
あと、 Brainfingersっていうのも夢見工房みたいに怪しくて素敵。 実際にコントロールしている映像はこちら。
更に、 下のは考えるだけでピアノを演奏してしまう実際の映像です。 うーん、 時代はここまできていたのかー。 YouTubeのコメントにやたらFake Fakeと書かれているのが気になるが…
Art & Science Laboratory
そして伝説へ。 日本のMIDIセンサの第一人者らしい長嶋洋一先生のウェブに掲載されておられる後藤スグルさんという人。 なんだこの格好は!病院から抜け出してきたウラシマン?じつはMIDIセンサのプラグスーツらしい。 ある意味格闘家。 この人についていけばきっと明るい未来。 手段にこだわりすぎて目的を失っては本末転倒だが、 何でも自分でつくりたくてしょうがないので気付いたらこうなってるかも。
色々さがしてみて、 とりあえずi-cubeが無難なのだろうかと思う。 簡単なものから試してみよう。
さて、 人は昔から手と口だけで音楽を表現する。 何故かは詳しく知らないが、 それが一番脳みそに従順であり、 神経というインプットとアウトプットを兼ね備えたものが多くはりめぐらされている部分だからだと思う。 そして脳波を使ったり体にセンサーを張り巡らす方法は需要があまりなく、 廃れたテーマパークのように過去の未来像として忘れ去られようとしている。 しかしその一方で、 コンピュータミュージックの作曲で使われるコントローラといえば未だにツマミやフェーダやボタンが主流。 そしてマウス。 エレクトロニカ系のライブを見ていて面白くないのは、 スピーカから出る爆音と、 pcを前にマウスを動かすだけの小さな動作との間にあるギャップが大きすぎるからだ。 その埋められないギャップを無視できないはずなのに、 問題意識はスタイルや流行の中に埋まってしまう。 ただ一部のアーティストは、 ライブ中にパフォーマンス要素としてマイクを握り、 叫び、 踊る。 でも単純にスピーカに負けたくないように見えてしまう。
ソフトウェアなどのテクノロジのおかげで、 誰でも簡単に作曲ができる。 そうしてできた曲は自分が作ったのか、 それとも機械が作ったのかわからなくなってきている。 これからも新しい機械をコントロールしようとする度に、 逆にそれらにコントロールされまいと必死にもがく日々が続くだろう。
そのほか、 世の中の不思議なコントローラたちはこちら
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